「やさしいにほんご」とは

1.「やさしい日本語」による情報提供について

 日本国内の会社で勤務する人、またこれから勤務しようとする人にとって、日本の労働慣行やルール、社会保険や税金の仕組み、勤務先の就業規則やその会社のルールを正しく理解することは大切なことです。しかし、これらの情報は「内容が難しい」と感じている人が少なくないと思います。「普段使わない言葉が多く、最初の文章を読んだだけで後は読む気がしない」、「じっくり読まないとよく分からない」と感じる人も多く、制度や仕組みが正しく理解されない場合があります。
 このことは日本語を母語としない外国人にとっても同様で、日本の制度やルールの中身そのものが難しいことに加えて、書かれた文章(日本語)が難しいために、十分に理解されないことがあります。このような情報を十分に理解しないまま勤務を続けていると、制度・ルールの理解不足や、会社と従業員の間の誤解などによってトラブルが起こることがあります。
 弊事務所では、こうした労使間のトラブルを未然に防止するために、雇用や労働・社会保険などの分野について「やさしい日本語」による情報提供を行います。どこの会社でも起こり得る入社や退職の手続き、労働・社会保険の基礎知識などを中心に、「やさしい日本後」による文書をサイト内に掲載しています。従業員が安心して働くことのできる職場環境づくり、会社(事業主)が従業員を安心して雇い続けることのできる社内制度づくりの一助になれば幸いです。

 

2.「やさしい日本語」とは
 「やさしい日本語」とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人も分かりやすい日本語のことです。

 これは大地震などの災害が起ったときに、日本語の知識が十分ではない外国人の方に情報を伝達するのに有効な言葉です。阪神・淡路大震災では、日本人だけでなく日本に来ていた多くの外国人も被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず必要な情報を受け取ることができない人もいました。このときの経験をもとに、災害発生時などに分かりやすく情報を伝達し、適切に行動できるように考え出されたのが「やさしい日本語」という考え方です。
 また日本語を学習する人を対象とした「日本語能力検定試験3級」という試験があります。3級の試験の日本語のレベルは「基本的な文法や漢字(約300字)、語彙(約1,500語)を習得し日常会話ができる。簡単な文章を読むこと、書くことができる」とされています。

 

3.弊事務所が作成する「やさしい日本語」の文書について
 弊事務所のホームページでは、次の基準で「やさしい日本語」による文章を作成しています。
 1)日本語能力検定試験3級レベルの文書(語彙、漢字)を目安に作成する。
 2)一つの文章をできるだけ短い文章で表現する。句読点の多い長文ではなく、短文とする。)
 3)専門用語の使用は最小限にとどめる。文意を損ねないように、適切な「言い換え」を行う。
 (労働・社会保険の専門家である社会保険労務士の視点で、法律が定めた内容を正しく表現することはもちろん、分かりやすい文章表現に努めます。)